母乳育児にミルクは必要ない?

母乳やミルクについて、私はこう考えていました・・・

母乳やミルクについて
私は、母乳が出れば母乳で育てたい。でも、出なければミルクでも良いかなと考えていました。私の母が出なかったようなので、ミルクかなぁとも覚悟していました。出産前に、母乳が出るようにとやっていたことといえば、産院で教えてもらった乳頭マッサージ。生まれたばかりの赤ちゃんが、上手におっぱいを咥えられるように、「乳首を柔らかくしておいてくださいね」と助産師さんに言われてのことでした。でも、そのマッサージも、特に熱心に取り組んではいませんでした。その大切さが、妊娠中の私には、あまり分かりませんでした。だって、母乳でもミルクでもどっちでも良いと考えていましたから。

この考えは、産後すぐに変わりました。我が子が一生懸命におっぱいに吸い付く姿をみて、「母乳で育てたい!」と強く思うようになりました。多くのママさんが、私と同じように感じているのではないでしょうか。「母乳を増やしたい!」「母乳で育てたい!」と思ったときに、当時の私は、何をどうしたらいいのかわかりませんでした。とっても悩み、いろんな情報を集めました。このサイトを見てくださっている方も、同じ気持ちでしょうか。そんなママに、1つアドバイスできるとすれば、母乳は『出る』ものではなく『出す』ものだということ。出すために、何度も赤ちゃんに吸ってもらったり、マッサージしたり、食事に気をつけたり、母乳の出を良くするお茶に頼ったり、そういった事が必要です。体質で、初めから母乳がじゃんじゃん出る人もいますが、産後しばらくは、ミルクとの混合育児になる人が多いです。私もそうでした。

母乳育児にミルクは必要ない?(混合授乳について)

母乳育児にミルクは必要ない?
母乳育児には、「ミルクは必要ない」と考えている方も多いのではないでしょうか。最低でも、産後1ヶ月くらいまでは母乳とミルクを併用(混合授乳)することが多いです。他にも、様々な理由でミルクを使うことがあるかもしれません。ここでは、混合授乳(母乳とミルクを併用する方法)について説明します。混合授乳は、母乳もミルクもどちらも飲ませることを言います。

飲ませ方は2つ!

1、初めに母乳を飲ませ、足りない分をミルクで補う方法。(これが1回の授乳。)
2、今回は母乳を飲ませ、次回はミルクを飲ませる。(どちらか一方をあげて1回の授乳が完了。)

母乳育児を目指している方は、1の授乳パターンが理想的です。初めに母乳をあげるので、足りない分をミルクが補ってくれます。赤ちゃんは初めの吸い付きが一番力つよいので、一生懸命に吸ってくれる初めの授乳をおっぱいにすることで、母乳の出が良くなります。2のタイプだと、ミルクは腹持ちが良く、お腹いっぱいで、母乳をあまり飲まないことがあります。また、授乳間隔も4時間以上空いてしまうので、母乳育児を目指している方には、あまりオススメできません。(良い母乳には、授乳間隔を4時間以上あけないこととされています)2のパターンは、赤ちゃんを人に預けるときなど、赤ちゃんとママが離れるときなどに良い方法です。

ミルクと母乳の違い

ミルクと母乳の違い
ミルクと母乳の違いって、授乳が初めてのママにはあまりピンときませんよね。ここでは、様々なポイントに分けて、ミルクと母乳の違いについて紹介しています。気になるところをチェックしてみてください。

授乳回数
  • ミルク:8回/1日
  • 母 乳:8~13以上/1日
  • 助産師さんによると、ミルクは、消化が悪いので、授乳間隔をしっかりとあけてあげなければいません。授乳間隔は3時間あけてあげるのが通常で、それより短い時間であげるのは赤ちゃんの胃の負担になってしまうそうです。一方で、母乳は消化が早いので、「最低でも8回以上はあげてね」と言われました。最低8回あげないと、体重不足となってしまうそうです。1回の授乳量がミルクより少ないことが多いので、必然的に回数が多くなります。母乳の場合は、消化が早いので、赤ちゃんが欲しがるだけあげて大丈夫。私の場合は、産後すぐはかなりの頻回授乳で、20回くらい吸わせてました。3か月の時点でも、12~15回くらいが基本の授乳回数でした。

    授乳量
  • ミルク:以下参照
  • 1日の授乳量160ml(20ml/3時間おきに8回)生後1ヶ月
    1日の授乳量240ml(30ml/3時間おきに8回)生後2ヶ月
    1日の授乳量360ml(40ml/3時間おきに8回)生後3ヶ月

  • 母 乳:1日の授乳量、上記と同様
  • 授乳量は、ミルクも母乳も変わりません。ただ、母乳の場合は、ミルクのように量を測ってあげるわけではないので、1日の授乳量が分からないことが多いです。赤ちゃんの体重が増えていれば、問題ありませんので、安心してください。体重の増加が鈍い場合は、母乳不足が原因です。その場合は、ミルクを足してあげて、1日の量を調整してあげるようにするといいと思います。ミルクの場合、1回あたりの量の増減は問題無いようです。1日の授乳量を目安にしてあげるようにとのこと。「赤ちゃんが泣いて欲しがるので・・・」と、ミルクをあげすぎると、肥満の原因となるので、栄養士の方などに相談しながらあげるようにすると安心です。

    費用
  • ミルク:約1万円~1万5千円
  • (内訳)
    哺乳瓶700円/1本×4=2800円
    ミルク2000円/1缶×4=8000円
    消毒液500円/1本×2=1000円
    消毒容器1500円
    哺乳瓶ブラシ洗剤1200円

  • 母 乳:0円~1万円以内
  • 費用に関しては、妊娠中から母乳のみで育てると決めている場合は、哺乳瓶やミルク代はまったくかからないので、0円という方もいるかと思います。ですが、多くの方の場合、初めの1ヶ月は混合育児になるので、最低でも、5千円程度はかかります。(哺乳瓶1本、ミルク1缶、消毒液、消毒液容器、哺乳瓶洗剤・ブラシが必要)ミルク育児の方の場合は、継続して費用になるのが、ミルク代、消毒代くらいでしょうか。一番かかる月で1万5千円で、毎月の出費は、約1万円ほどとなります。ちなみに、哺乳瓶は、月齢に合わせて変えていくので、半年くらいまでに2回ほど、新しいものを購入する形となります。

    外出時の持ち物(4~5時間ほどの外出の場合)
  • ミルク:哺乳瓶2本(消毒してセット)、ミルク2回分、水筒(お湯)2回分、湯冷まし2回分
  • 母 乳:授乳ケープ
  • 外出時に手荷物が多くなるのが、ミルクの大変なところ。上記を全て持っていくと、なかなかの重さになります。一方で、授乳場所を選ばずにどこでもあげることができるので便利です。ただ、最近は授乳場所についていろいろ言われてますので、注意は必要かもしれません。誰もが自由にどこでも気にせず授乳できる日がくるといいです。

    ミルクの方の場合、授乳室があるところには、ポットや流し台などが用意されています。飲み残しの処分や哺乳瓶をゆすいだり出来るので、出かける前にチェックしておくと良いと思います。母乳の場合は、授乳室があれば、授乳ケープがなくても授乳できます。でかける場所の近くに、授乳室がない場合は、授乳ケープを使うと良いです。場所を選ばず、どこでででもあげる事ができます。授乳ケープでなくても、大判スカーフや、大きめの洋服の中に赤ちゃんを入れて授乳など、色々と代用できます。