男が父親になる瞬間は?パパが授乳中ママを救う!

育児で男は父親になる

母乳育児が絶対!という義母からの呪縛

母乳育児絶対の義母
私の友人の話です。彼女は、国際結婚をしたので、出産は海外でした。母乳育児が絶対!という義母からの圧力がすごく、とても辛かったようです。「母乳で育てないと病気がちな子になる」と言われ、監視の意味もあって、出産後1か月以上、義母が自宅に滞在していました。逃げる余地は全くありませんね。産後のデリケートな時期に、気を遣う人と暮らすって、結構辛いです。気を使わない人といたって、色々あるのに(苦笑)。

海外の病院は、出産した日に退院が可能です。ですが、彼女は日本人。不安だったので、病院にお願いして1日だけ入院させてもらったようです。海外では、出産は病気とは違うので、基本的に出産したその日に退院になります。ちなみに、日本だと、体力回復のために、1週間ほど入院します。妊婦さん、産後ママの扱いが、日本とはだいぶ違いますよね。結局彼女は、出産して翌日に退院しました。

退院後、少しでも赤ちゃんが泣くと義母が心配して寝室に飛んできます。母乳育児絶対の義母。「すぐにおっぱい吸わせなさい!」と言うと同時に、得意の母乳育児の大切さを語ってくるので、本当大変でした。義母の監視のもと、ずっと乳首を含ませ続けました。出産3日目、ひと眠りして目が覚めると、胸がパンパン!たぶん、母乳が作られ始めたんだと思います。油断をすると、胸がカチカチになるので、今度はそれが大変でした。結局また、おっぱいを吸わせっぱなし。睡眠不足に、度重なる授乳で、いっぱいいっぱいの状態なのに、義母がいちいち口うるさいので、本当にしんどかったそうです。

旦那が、育児・家事を全然手伝ってくれない!

育児参加しない男
義母のおかげ?か彼女は母乳が出るようになったようです。が、母乳育児って本当に大変です。誰かに授乳を代わってもらうことも、睡眠不足を解消することもできません。特に産後1か月~3か月くらいまでが、山場。でも、そんなこと、新米ママには分かりません。情報として知っていたって、どれだけ辛いかは、やってみないと分からないんですよね。そんなときに、大切な存在が、パパ、父親です!

私、外国人のパパって、日本人よりイクメンだと思っていました。夫婦共働きが普通の海外で、父親が育児・家事に参加することは、普通なのかと。でも、どうやら人によるようです。ここは、日本と同じなんですね。彼女の場合も、家にいる人が家事・育児をするという暗黙のルールがあり、「手伝って!」と言えない状況でした。彼女は、育休中だったので、家にいる彼女が、家事・育児の担当だという認識だったようです。これ、どの家でも、どの男性も、たぶん思うことなのかなと思います。それでも、こなせちゃうスーパーママもいるかもしれません。ですが、それは、稀です。ほとんどのママが、育児だけでいっぱいいっぱいです。私もそうでした。慣れない授乳に、育児に、寝不足に、それに加えて家事。完全にキャパオーバー。24時間フル稼働を毎日なんですから、そりゃオーバーします。でも、きっと世の男性は、自分が夜寝てる間、ママが何をしているかなんて分からないんでしょうね。平気で、「あれ、朝ごはんは?」「洗濯物まだだけど?」とか言っちゃうんです。父親である旦那さんもお仕事頑張ってきて疲れているのは分かります。だからこそ、「手伝って!」の一言が言えなかったりします。でも、育児も家事も、母親である女性だけの仕事ではないです。家の中のことは、互いに支え合って、仕事するというのが家族だと思います。

旦那が父親に変わった瞬間は、赤ちゃんを抱いて涙したときから・・・

そうこうするうちに、彼女は鬱っぽい状態になりました。初めての育児で、しかも海外にいるということで、だんだん追い詰められていったのかもしれません。私も半ば産後鬱になりかけていたので、痛いほど彼女の気持ちが分かりました。一生懸命頑張る人ほど、真面目なほど、知らないうちに追い詰められちゃうことってあります。彼女、こんな弱い自分は嫌いと思い、頑張っていたようですが、ある時、ぼーっと赤ちゃんを抱いて涙。きっと無意識でしょうね。それを見た旦那さん、次の日から、急に父親らしくなったそうです。それからは、育児・家事に積極的に参加してくれるようになりました。

育児・家事に参加して、男性は段々と父親になっていく!

育児で男は父親になる
彼女の旦那さんは、本当に素敵な方だと思います。育児で涙する彼女を見て、サポートしてくれるようになりました。寄り添ってくれるだけでも、全然違います。ただ、この状態でも、参加してくれない男性もいるかもしれません。「うちは、私が泣いてたって助けてくれない!」そんな母乳ママも、大丈夫!諦めず、少しずつ少しずつ、まずは簡単なことをお願いしてみてください。「ちょっと抱っこしててもらえる?」とか、「おむつ1枚だけ取ってもらえる?」とか、本当はもっとやって欲しいけど(笑)、少しずつ。ママが父親の参加を諦めてしまうと、どんどん男性も、父親になるのを諦めてしまいます。

彼女の場合も、父親としての彼は、育児と家事に参加し始めた頃は、40点か50点程度。ママがお願いしたことの、40パーセントくらいしか出来ないんです。寝かしつけているのか、遊んでいるのか分からない寝かしつけ方にイライラしましたし、ちょっとした掃除すら、きちんとできませんから。オムツ持ってきても、持ってきただけで変えてくれないし、いちいち言わないと動けない姿に本当、イライラします。でも、父親も初めてのことだらけ。初めは上手に出来なくて当たり前です。それでも、何度も手伝っていれば、10回目くらいには、100パーセントになります。

彼女の旦那さんへの評価、今では100点満点とのこと!凄い成長ですよね。大切なのは、父親として、育児と家事に参加しようという意識をいかに持ってもらうか。彼女の場合は、精神限界で流した涙でしたが、それは家庭によって違うかと思います。サポートへの参加意欲を持ってくれたら、次は、上手に出来ないことでイライラしますが、そこはグッとこらえて(←難しいけど(笑))、やってくれようとする意欲を大切にできたらいいと思います。

旦那さんを、上手に父親に育てよう!

思うに、子供を産んだだけでは、父親や母親になれません。一緒に育児・家事をすることで、父親や母親となるのだと思います。育児と家事への参加をお願いするのは、育休中などだと気が引けます。でも、家族ですから、お互いサポートしあってこそ、家族です。子どもが生まれると、夫婦の関係から、家族になり、より立体的になります。1人で出来ていたことも、難しくなったります。今後のことを考えると、育児・家事の参加は、してもらった方が絶対に良いですよ!今まさに授乳中という方、くれぐれも一人で頑張り過ぎないでくださいね。