産後のホルモンバランスを整えて、母乳を増やす!

母乳の出る仕組みはホルモンにあり!

母乳が出る仕組みはホルモンにあり
赤ちゃんが出来て、おっぱいを吸われると、何で母乳が出るのかしら?そんな疑問ありませんか?私は、何で母乳が出ないの?と思うと同時に、どうして母乳って出るんだろう?と思いました。もしかしたら、母乳が出る仕組みが分かれば、母乳が出ない理由も分かるかも!そう思って調べてみました。調べてみると、おっぱいが出るしくみは、どうやら「産後のホルモンの働きが影響しているらしい」ということが分かりました。ここでは、母乳にまつわるホルモンの働きについて紹介します。

母乳が出ないのは、エストロゲンが悪さしているからかも

エストロゲンが悪さして母乳が出ないのかも?
エストロゲンは、特に妊娠期に増えるそうです。子宮やおっぱいを大きくしたり、乳腺を発達させる作用があります。一方で、母乳分泌の作用を抑制する働きもあります。妊娠中に母乳がじゃんじゃん出ないのは、このエストロゲンの抑制作用によるもの。出産によって、胎盤がママから排出されると、エストロゲン作用が弱くなって、母乳の分泌がされるという仕組みです。入院中の私の母乳が、ほっとんど出ていなかったのも、このエストロゲンの仕業なんだと分かって、ちょっと気持ちが軽くなったのを覚えています。ホルモンが原因となったら、どうしようもないですからね。

エストロゲンを下げるには?

私は後から知ったのですが、食事でエストロゲンを下げることもできるようです。ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜、みかんやオレンジなどの柑橘系、きのこが分泌を抑える食べ物だそうです。これらを使った食事を摂るというのも手かもしれません。個人的には、なんでも過剰摂取は良くないと思うので、母乳が出ないからとやっきになって、ブロッコリーばかり食べるなんてということはしない方がいいと思います。凄いですね~!人間の身体って。産後すぐに母乳が出ない方は、妊娠中のこのエストロゲンがまだまだ強くて、母乳の出が悪くなっているということもあるのかもしれないですね。

母乳が増えないのは、プロラクチンが足りないからかも

母乳が増えないのはプロラクチンのせい?
私が出産した産院は、カンガルーケアが基本でしたので、産後すぐにおっぱいを咥えさせました。産後すぐに赤ちゃんにおっぱいを咥えさせることが、今後の母乳の出に、大きな影響を与えるそうですよ。おっぱいを咥えさせて刺激を与えると、脳内では何が起きるかというと、「母乳を作れ~」という指令を脳が出すそうです。その時に分泌されるのが、プロラクチンというホルモン。このホルモンが分泌されればされるほど、母乳が増えるようです。

このホルモンが、産後ちゃんと働き初めてくれているかを判断するポイントは、「初乳」初乳が出れば、母乳の指令がしっかり脳に伝わった証拠なんだそうです。母乳はいきなりじゃーじゃーと出るワケではありません。そんな人も中にはいるのかもしれませんが、少なくとも私は違いました。母乳は、初めのうち、乳頭からじわ~っといった感じで、黄色味がかっています。また、サラサラというより、ドロドロとしています。これを、「初乳」と言います。初乳は赤ちゃんに、とても大切なんだそうです。高い免疫力や、栄養分が含まれていて、「少しだけでもあげることが重要だ」と助産師さんから言われました。

プロラクチンの血中レベルは、授乳開始から30分後が1番高くなるそうですよ。これは、「次の授乳のための母乳を作る」のにとっても大切な効果があるんだとか。助産師さんから、「たくさんおっぱい吸わせてあげてね~!」と言われたのも、超頻回授乳を続けて私の母乳が出るようになったのも、納得です。

プロラクチンには、母乳分泌の他にも、母性本能を呼び覚ましたり、授乳中のママをリラックスさせて、眠気を誘う作用があるそうです。夜間の授乳で何度も起こされても、目覚めやすく、眠りやすいリズムにしてくれるのはプロラクチンのおかげ!
とは言うものの、夜中の授乳は辛いですけどね(苦笑)。

プロラクチンを増やす方法は?

プロラクチンは、授乳して30分くらいが最高数値となり、2時間の間でもとの数値まで戻るようです。つまり、授乳は2時間間隔が良いということ。母乳を増やすには、頻回授乳が必須ということですね。また、プロラクチンは、夜にたくさん分泌されるそうです。助産師さんに、「夜も最低でも3時間おきにあげてね」と言われたのも納得です。赤ちゃんが寝ていたときも、起こしてあげていました。あとは、食事とストレスに気を付けながら、疲れをためないようにすることも大切なようですよ。

母乳の出が悪くなったらオキシトシンが少なくなっているからかも

オキシトシンが少ないと母乳の出が悪くなる?
赤ちゃんの泣き声や、赤ちゃんのことを考えただけで、ジワーッと母乳が出る経験ありませんか?大して母乳が出ていなかった私も、産後1か月くらいのときに、遠くで泣いている我が子の声で、ジワーっと湧く時がありました。実はこれ、オキシトシンというホルモンの作用らしいです。オキシトシンってなに?って感じですよね。

オキシトシンは、運び屋と表現するのが分かりやすいでしょうか。赤ちゃんて、実は奥の方にある母乳まで吸い出すことはできないそうなんです。そんなときに、働くのがこのオキシトシン。赤ちゃんがおっぱいに吸い付くと、その刺激で、母乳を運び出してくれるようです。同時に、子宮の収縮も促してくれるホルモンで、産後の子宮回復にも一役かっています。

オキシトシンを増やす方法は?

見えないところで、体は頑張ってくれていますよね。なぜだか分かりませんが、どうやらオキシトシンは、ストレスに弱いホルモンらしいです。最近すっごくストレス溜まってる!という方は、オキシトシンの分泌が少ないのかも。母乳の出が悪くなったなぁと感じたら、パパに協力してもらったり、ママ友を作って話を聞いてもらったり、赤ちゃんと一緒に横になったりして、うまくストレスフリーな生活ができるといいですね。

おっぱいが出来上がるまでには時間がかかる


お分かりの通り、母乳は初めからじゃーじゃーとは出てきません。初めは、満足に出ないのが普通なんです。産後、赤ちゃんがお腹いっぱいになるくらいまでに、おっぱいが出来上がるには、時間がかかります。この事実を知らないママが結構多いです。私もそうでした。いつ母乳が出るようになるのか、母乳育児の希望を持っていいのか、捨てた方がいいのか分かりませんでした。でも今なら分かります。最低でも、産後3か月は踏ん張って!母乳で育てるか、ミルクにするかはそれから考えても遅くはありません。

私の母乳が満足に出るようになるまで

産後すぐ、まだ母乳が出ていない状態のおっぱいを吸わせました。2日目、ジワーッと黄色みがかった母乳が出ました。初乳です。初日から赤ちゃんに、おっぱいをたくさん吸ってもらっていましたが、母乳はほとんど出ていませんでした。初乳が出てから、おっぱいが張ってきました。これは、母乳が作られてきた証拠だそうです。乳腺が開通するまでは、おっぱいがカチカチに固くなります。おっぱいが張っている状態の授乳はかなり辛いですよ。とにかく痛みとの闘いです。でも初めだけですので、耐えましょう。乳頭は、赤ちゃんに吸われることで、だんだんと柔らかくなっていきます。おっぱいは、乳腺が開通してくるとふわふわのおっぱいになります。おっぱいが変化するスピードは、人それぞれですので、他人と比較して焦らなくても大丈夫ですよ。

授乳を重ねていくうちに、母乳の出が良くなっていきます。軌道にのると、赤ちゃんにおっぱいを吸われると、母乳が出るおっぱいになっていきますよ。私の場合は、3ヶ月くらいで、赤ちゃんの欲しい量と作られる母乳量が合ってきました。サラリと書いていますが、そうなるまで本当に大変でした・・・。3か月過ぎると、おっぱいが張って痛いなどの母乳トラブルも少なくなっていきます。需要と供給が合う時期は人それぞれです。焦る必要はありませんが、出るようになるまでには、ある程度の忍耐は必要だと思います。