母乳育児がつらいと思った日々(こんママ)

授乳をもっと楽しめばよかった・・・

母乳育児をもっと楽しめば良かった
私は、母乳育児をするのがとても辛かったです。授乳の時間が、本当にしんどかった。もちろんママと赤ちゃんとの絆を感じることができる時間なので、素晴らしい時間だということはわかっています。それでも、私にとって、母乳育児はとても辛いものでした。ですが、授乳期間というのは、ほんの一瞬のことでした。今思えば、「もっと楽しめば良かったな」と後悔しています。

私の母乳育児は、ここが辛かった

1、赤ちゃんの体重が増えない!

授乳がつらいと思った局面は、何度もありました。1番に思い出すのは、出産してすぐの時のことです。私も赤ちゃんも、母乳を与えるのも、飲むのも、スーパー初心者ですから、お互いに授乳がうまくいきませんでした。私は、どうやったら母乳が出やすくなるのか、どういう体制で授乳すればたくさん飲んでもらえるのかよくわからず、ただやみくもにおっぱいを口に入れてあげるのが精一杯でした。一方で赤ちゃんの方も、どうやって母乳を吸えばいいのかわからないようで、吸っては離して、吸っては離してを繰り返して、うまく吸い付けていませんでした。そんなこともあって、生まれて最初の1週間ぐらい、赤ちゃんはろくに母乳を吸えずに体重がガックリ落ちてしまいました。助産師さんからは、「ミルクを足して、赤ちゃんの体重を増やしてあげましょうね」と言われ、自分の至らなさに落胆しました。

2、満足に母乳出ない

入院中と産後1か月くらいで、やっと母乳の与え方や飲み方を、母子ともに習得してきた頃、次の山が目の前に立ちだかりました。やり方が分かっても、私の母乳の生産量が追いつかず、赤ちゃんはいつもギャン泣きでした。それはそれは、本当に大変でした。お腹がいっぱいになるまで、泣き止みませんから。でも、私の母乳では足りない事実。この時ほど授乳がつらいなぁと思ったことはありません。赤ちゃんに飲ませる母乳がしっかりと出てくれないというのは、なんだか母親失格の烙印を押されているようで精神的に大変落ち込みました。「母乳育児やめて、もうミルクだけにしようかな・・・」なんてことも考えましたが、その決断も出来ず。結局、頑張って母乳育児を続けました。幸いにして、私の場合、生後3ヶ月になる頃には、たっぷりの母乳が出てくるようになりました。無事になんとかこの山を乗り越えることができました。

3、痛みとの闘い

赤ちゃんが4ヶ月ぐらいになって母乳を飲む量がぐんぐん増えてきた時のことです。赤ちゃんが乳首をあまりに強く吸うので、乳首の先が切れてしまったのです。その痛みはまさに、傷口に塩を塗るような地獄の痛みでした。切れた乳首のままでも、授乳はしなければなりません。赤ちゃんは容赦なしに、おっぱいに吸い付きます。このときの授乳は、涙が出るほど激痛が走りました。切れてしまった乳首には、ワセリンを塗っていました。傷を保護して自然に回復するのを待ちましたが、授乳しながらなのでなかなか治りません。完治までにはとても時間がかかりました。清潔にして、保湿してを繰り返して段々と治っていきました。

つらいという思いばかりクローズアップしないで

授乳期間は一瞬
子どもを産み、子育てがスタートすれば、誰もが授乳を経験します。こう考えると、私のように、授乳がつらい感じるママは多いかもしれません。これから授乳を経験されるママ、また、授乳中のママ、赤ちゃんを育てていくことはもちろん、その過程である、母乳で授乳を続けていくことはとても大変な事です。ですが、子どもは親の不安や心配をよそに、どんどんと成長していきます。その姿を見ると、授乳が辛いという思いは、どこかへ吹き飛んでしまうのです。きっとこれが、母親というものなのなのかなぁと思います。子育て中は、授乳がつらいという思いばかりがクローズアップされてしまいがちです。でも、母子が密着して、お互いのぬくもりを感じられる授乳時期は、わずかに1、2年ぐらいなのです。ですから、今目の前にある幸せを、しっかり噛みしめてもらいたいと思います。